03_夜の世界で知った、自由の代償
稼げる場所が、安心できる場所とは限らなかった
きゅーぶです。 02の続き。
18歳の私は、夜の世界に入って、初めて 「自分で稼げば、選べるものが増える」 という感覚を知りました。
自由も、お金も、居場所もある。 当時の私には、そう見えていた。
でも、その場所が本当に安心できる場所だったかというと、 それはまた別の話。
最初の頃、夜の世界は私にとっての「救い」になってた。
学歴で見られない。
若くても、頑張ればお金になる。
家に帰らなくてもいい。
話を聞いてくれるお姉さんたちがいる。
自分の居場所ができた気がする。
昼の世界でうまく呼吸できなかった私には、 その全部がありがたかった。
でも、だんだん分かってきた。
稼げる場所は、 必ずしも安心できる場所ではない。
求められる自分を演じること。
疲れていても笑うこと。
相手の機嫌を読むこと。
断りたいことを、うまく断れないこと。
自分の境界線が少しずつ曖昧になっていくこと。
最初は「自由になった」と思っていたのに、 気づいたら別の形で自分を縛っていた。
お金は、たしかに選択肢を増やしてくれた。
家を出るための力にもなった。 誰かに許可を取らずに動くための手段にもなった。 自分でなんとかできる感覚もくれた。
でも、お金だけでは守れないものもあった。
自分の心。
体調。
人との距離感。
安心して眠れる場所。
自分を雑に扱わない感覚。
だから今の私は、 「稼げれば何でもいい」とは思ってない。
時給を上げることも大事。 働き方を整えることも大事。
でもそれは、自分を削り続けるためじゃなく、 自分を守る選択肢を増やすためにやるものだと思ってる。
派遣でも、裏方職でも、 条件だけで飛びつくと苦しくなることがある。
お金だけじゃなく、自分の境界線を守れるか。 安心して働けるか。 次につながる経験が残るか。
そこまで見て、働き方を選びたい。
この頃から少しずつ、 私は「稼げる場所」と「安心して生きられる場所」は違うのかもしれない、 と思うようになっていった。
でも、すぐに抜け出せたわけではない。 むしろここから、 もっと深く夜の世界に入っていくことになるけど...
04へ続く…
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